WDF Vol.26 開催レポート

WDF Vol.26 イベントの様子

2017年6月10日(土)、「売れるLPデザイン最前線」をテーマに WDF Vol.26 を開催し、56名の方にご参加いただきました。ご参加の皆さま、講師の皆さま、ありがとうございました。

当日の写真

イベントの様子

読ませるLPのための配色の考え方と使い方/坂本 邦夫さん




Web配色のスペシャリスト・フォルトゥナ代表の坂本邦夫さんは、2012年12月のWDF Vol.7以来のご登壇です。5年前からの大きな変化として、マルチデバイス対応が進んだこと、特にスマホの台頭が配色にも影響しているということで、最近の配色の主流・考え方をご紹介いただきました。

その上で、LPの配色に求められることは、訪れたユーザーが離脱せず内容を理解できるよう、ユーザーの行動・体験をサポートすること。特に縦に長くなりがちなLPでは、配色によっては、ユーザーの理解を阻害したり、飽きさせたりしてしまうこともある。一方で、色で何を伝えるのか・読みやすくなっているかを考え抜くことによって、自然な理解を促したり、集中させたり、行動を促したりできるということを、事例を交えて解説していただきました。また、ユーザーの閲覧環境もスマホにより、電車の中で揺られながら…日光のしたで…と多様性が増していることからも「読みやすさ」の追求が重要である、ということでした。

配色をロジカルに考え活用することの可能性を感じたセッションでした。

参加者の感想
  • 配色のトレンドについて、写真メインになっていることを肌で感じながらも腹落ちしていなかったことが明確になりました。
  • 最近の配色の傾向を改めて理解することができた点と、ユーザーはどんな環境で見ているかを知ることができて、有意義な時間でした。
  • 配色の理解が進みました。ユーモアあるお話で楽しく聞けました。
  • デザイナーとのやりとりやクライアントの言いたいことが、今までと違う観点で見聞きできそう。
  • 分かりやすくて話がおもしろかった。仕事にすぐ活かせそうだと思いました。

スマートフォンのランディングを最適化〜行動を促進する改善ポイント〜/橘 雄大さん




株式会社 ALL CONNECTでデザイン制作部隊のマネージャーを務める橘雄大さん。スマートフォンのランディングを最適化するためのポイントを、特にUIの側面からご紹介いただきました。

読み込み速度、コンテンツ、操作性の改善ポイントやその効果について、社内での検証データやワークショップ、ご自身の体験から仮説・検証した事例などを交えたお話はとても分かりやすく、共感できるポイントがたくさんありました。ユーザーのスマホデバイスでの習慣に沿った操作性を考えることは、誰しも日々体験しながらも見落としたり固定観念に囚われたりすることが多そうですが、丁寧にすくいとって改善につなげることが重要だと実感しました。

セッションではさらに、インフィード広告やチャットなどコミュニケーションの変化を紹介しつつ、「Web上の営業」というLPの役割は普遍的なものであり、押し売りではなく行動を促進するためにユーザー(お客様)のことを考え続けること、市場(お客様)を知ることが重要であるという言葉で、徳山さんのセッションへとバトンを渡してくださいました。

参加者の感想
  • スマホに合った構成にすることがどれだけ重要かがわかりました。ユーザーがスマホを使う状況について、視野を広く持ってデザインしたいと思います。
  • 普段ここまで考えて仕事をする機会がないので、とても面白いお話でした。ページのスピードやナビゲーションのあり方などもっと意識して少しの工夫を重ねていくことが大事だと感じました。
  • 示していただいたようなデータは取れる状況にないので大変参考になりました。
  • 実際のCVRが上がった事例の「内容」についてもう少し詳しく知りたかった。広告の着地ページをLPと考えるのも新鮮で良かった(そもそものLPの意味を再認識できた)。
  • スマホ最適化についての重要な情報やコツがまとまっており、今後に生かせられそうです。

LPのCVRを最大化するニーズにマッチしたリスティング広告とSNS広告の在り方。/徳山 亨さん


LPのCVRを最大化するニーズにマッチしたリスティング広告とSNS広告の在り方。/徳山 亨さん

LPのCVRを最大化するニーズにマッチしたリスティング広告とSNS広告の在り方。/徳山 亨さん

広告代理店勤務を経て、マーケティング主体のBigmac inc. を起業され4期目となる徳山亨さん。広告の運用だけでなく改善までフォローできる社内体制、首都圏・地方問わず数多くの実績を持ち、ご自身もクライアントと向き合い続けている徳山さんが紹介してくださったのは、広告の使い方(やり方)ではなく、在り方(考え方)。

何をどう使うかの前に「どう在るべきか」を見極めること、そのポイントについて、具体例と先人の名言を交えつつ熱く語る姿に、参加者の皆さんもどんどんひきこまれていくようでした。特に「リスクを取らないと結果も見えない」という言葉からは、ご自身の手で事業を拡大されてきたからこその実感と誇りが感じられました。

参加者の感想
  • すぐに儲からなくても長い視点でブランディングをすることや、リスクを説明していく必要性がわかり実践していきたいと思いました。
  • LPを見てくださるユーザーのことを理解することが、商品理解や売上に直結することを改めて考えさせられました。
  • 具体的でわかりやすかったです。広告の前の戦略をきちんと設計して広告や購買の案内に繋げられたらと思います。
  • 短期的な結果ばかり追い求めていたことを実感した。また、その改めるべき方向の説明がとても良く分かりやすかった。
  • なにかを売ることの本質を再認識でき、非常に有用な情報を得られました。

イベントを終えて

「売れるLPデザイン最前線」をテーマに坂本さん・橘さん・徳山さんをお迎えし、テーマに相応しい説得力あるセッションをお聞かせいただきました。坂本さんは配色の力で、橘さんは主にUIデザインの力でユーザーの行動を促進するポイントを、徳山さんはユーザー自体を理解し戦略を立てることの重要性を語ってくださいました。参加者の皆さんが持ち帰って、それぞれの現場で実践に活かしてくださることを願います。

参加者の感想:イベント全体

  • 常に新しい情報、サービスが出てくるWeb業界において、今回自分にとって新鮮な情報や人との出会いを得られ、非常に有意義な時間となりました。
  • より、見る人のことを考えるという基本を忘れないようにしようと思いました。
  • システム面からのサイト設計を主としがちだったが、やはり、最終的にユーザーが幸せにならなければどんなシステムでも問題だなと痛感した。

さいごに

今回で、WDFは6周年を迎えました。ひとえに、登壇いただきました講師の皆さま、ご参加いただきました皆さまのおかげです。ありがとうございます!

これからも、北陸のWeb制作コミュニティの活性化と地元のWeb制作者の技術向上を担うべく、有益な情報や旬のトピックスを取り上げてまいります。

次回WDF Vol.27は2017年9月9日(土)に開催します。イベントの詳細は、8月上旬に公開する予定です。お楽しみに!


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