WDF Vol.17 with HTML5 Experts.jp 開催レポート

2015年3月14日(土)、「アクセシビリティとUX」をテーマに WDF Vol.17 with HTML5 Experts.jp を開催し、44名の方にご参加いただきました。ご参加の皆さま、講師の皆さま、ありがとうございました。
詳細なレポートは、後日こちらのページをアップデートして紹介します。
当日のツイート、写真
HTML5 Experts.jp によるレポート
- これからのWebデザインに求められるアクセシビリティとの向き合い方ーWDF Vol.17 with HTML5 Experts.jp「アクセシビリティとUX」
- アクセシビリティについて最近考えていることをざっくばらんに話すよーWDF Vol.17 with HTML5 Experts.jp「アクセシビリティとUX」
- ユーザーの期待に応えるクックパッドのUI/UXーWDF Vol.17 with HTML5 Experts.jp「アクセシビリティとUX」
出演者によるレポート
イベントの様子
木達 一仁さん「これからのWebデザインに求められるアクセシビリティとの向き合い方」




Webコンテンツの実装工程に多数従事した経験をベースに、Web標準の普及・啓蒙活動を展開している、株式会社ミツエーリンクスの木達さん。
木達さんはWebアクセシビリティが、障害者や高齢者の為だけではなく、全ての人が安心して情報を得られるWebをつくるための、必要不可欠な品質として「Webアクセシビリティ・ファースト」という言葉を提唱しています。
講義の中では、Web業界で働くすべての人に目指して欲しい「あるべき姿」として、Webアクセシビリティの正しい知識を身につけること、そして今後、実践していく上で、大切な心構えについて話してもらいました。
村岡 正和さん「アクセシビリティについて最近考えてることをざっくばらんに話すよ」




神戸を中心にWebシステムの開発、IT系の技術コンサルタントとして活躍している、バスタイムフィッシュ 村岡さん。
前半は、これまでに実践してきたWebアクセシビリティの導入事例を紹介していただき。具体的なポイントをあげて、それらの価値や重要性を講じてもらいました。
後半は、様々なデバイスがWebを介してつながる「Web of Things(WoT)」という言葉を交え、今後、さまざまな分野からWeb上に生まれていくであろう新しいサービスの可能性と、多様性ついて話していただきました。会場で行ったウェアラブルデバイスの実機を用いたシュミレーションは、広く参加者の方の興味と関心を集めました。
元山 和之さん「ユーザーの期待に応える、クックパッドでのUI/UXデザイン」




料理レシピサイト「クックパッド」のUI/UXデザインに携わる元山さんに登壇していただきました。
講義では、元山さんご自身が所属する、「ユーザーファースト推進部」での取り組みを例に、ユーザーの行動やニーズを定量、定性化しながらWebサイトやアプリのUI・UXデザイン改善するPDCAサイクルを紹介。UIデザインフレームワークの導入、ユーザーテストの実施、社内のデザインガイドラインの作成など事例を取り上げ、ユーザーの体験を向上させるための、プロセスを解説してもらいました。
Web関係者なら、必ず共通する課題に対して、「クックパッドではいったいどのような方法でそれを実現しているか」と参加者の関心を集めました。
イベント全体を通して
今回は、「Webアクセシビリティ」と「ユーザーの体験の向上」について学びました。
スマートフォンの普及がピークを迎える中、ウェアラブルデバイスの登場などで、今後ユーザーの体験は更に多様化していくでしょう。そんな中、Web業界関係者として、ユーザーに対しより高い価値を提供するためには、自由度の高いWebだからこそ、保たねばならない品質と、身に付けるべき正しい知識がいかに大切かを知る機会となったと思います。
初めから完璧主義になる必要はありませんが、Webの技術も、閲覧環境も、利用者も変わり続けるので、適度に習慣づけ、取り組み続けていきましょう!
村岡さんから紹介のあった「Web of Things(WoT)」のように、我々のたずさわるWebに更なる可能性が広がっていると思うと、ワクワクしますね。
今回のWDFも、多くの学びと気づきがありました。セミナーを大盛況のうちに終えられたことをとても嬉しく思います。
次回WDF Vol.18 は 6月13日(土)に開催いたします。ぜひご期待ください。